『SHOEI:グラムスター』にインカム『デイトナ:DT-O1(ディーティーオーワン)』を取り付けました。これからインカムを購入する人にとって気になるのは装着するヘルメットに対して、
- フッティングはどうか
- 見た目の統一感
- スピーカーのおさまり
DT-O1とは
日本のバイク用品メーカーであるデイトナが世に出したインカムで、デイトナ曰く「思いのままに操れる直感的な操作性。デザインと機能が高いレベルで融合した新しいプロダクツです。」とのことですが、ぼくがこの商品の一言レビューするなら「中華インカムと高級インカムの中間に位置するミドルクラスの割に、性能・品質も頑張っているインカム」です。
兄弟モデルとして、DT-KIKUDAKE、DT-E1というものがあります。
安い順に一言でまとめるとこんな感じ↓
インカムであるDT-E1とDT-O1との機能比較はこんな感じ↓
DT-E1 | DT-01 | |
通信可能距離 | 800m | 1,000m |
最大同時通話人数 | 4人 | 6人 |
Gセンサー | 非搭載 | 搭載 |
フェイスプレートの交換 | 不可 | 可 |
メーカー希望販売価格 | ¥18,700 | ¥26,400 |
値段以外はさほど大差ないですね。個人的にGセンサーは誤作動が嫌のなのでOFFにしていますし、5人以上通話する機会は今のところないので機能的にはどちらでも良いのですが、しいて言うなら見た目はDT-O1の方がシンプルで好きです。
ぶっちゃけ好きな方を選んでいいと思います、デザインとか。ヘルメット・車体への調和とか。
グラムスターに取り付け
ベースプレート
DT-O1は、インカム本体を取り付けるベースプレートがあるのですが、このベースプレートの取り付け方法が3通りあります。
面ファスナーとは、マジックテープのことです。ヘルメット側にメス、ベースプレート側にオスをつけて装着します。
最初にこの構造を見た時に、マジックテープじゃ走行中吹っ飛ぶんじゃないか?と不安になりましたが、実物を見るとインカム本体が軽いこととマジックテープが頑丈なので問題はなさそうです。
面ファスナーにしろ、両面粘着シートにしろ、強力なテープをヘルメット本体に貼ることに変わりありません。ぼくは跡が汚くならなそうなベースクリップを選択しました。
ベースクリップでベースプレートを取り付けるとこのようになります↓
スピーカー
肝心なスピーカーの配置ですが、グラムスターの場合スピーカーホールはありませんが、耳の部分にくぼみがあるのでそこにスピーカーをはめます。
下の画像のように、このホールにはピッタリはまりますが、スピーカーの厚みが結構あり、他の部分よりも高さがあります。1日走行してみて耳が痛くなることはありませんでしたが、やや圧迫感があります。しばらく様子を見て、圧迫感が払拭できないようならオプション品のスリムスピーカーに替えるかもしれません。
標準品の11mmに厚みに対し、こちらの商品は7mmなので効果は大きいと思います。
本体の取り外し
インカムを使用しない場合は外して(見えない状態で)走行したいという需要は一定数あると思います。DT-O1の外しやすさはどうなのかと言うと。。。
大変イマイチ。
これは他社でも同じだと思いますが、ベースプレートから出る配線は各スピーカーに繋がっています。このベースプレートで大元の配線がカプラーにでもなっていれば、外すのが容易ですがそうはなっていません。ベースプレートは外しやすくても配線を途中まで抜かないと外せない。これはイマイチ。
基本つけっぱなしになりそうです。
DT-O1レビュー
見た目の格好良さは抜群
ぼくはインカム本体に格好良さは求めていません。大事なのはヘルメットとのデザインの調和です。SENAやビーコムは先進性のある未来的なデザインなので、スーパースポーツ系ヘルメットの場合はしっくりきますが、レトロ系のヘルメットには似合いません。(主観です)
その観点でいくとDT-O1はこれ以上ない格好良さだと思います。オプションでプレートの色が選べるのも良いと思います。
機能的な不満は一切なし
実際にDT-O1を使用して、インカム通話、スマホとペアリングしてナビ、音楽、通話を行いましたが、すべてよく聞こえ、相手も問題なく聞こえるとのことでした。
インカム通話とスマホとペアリング両方できるのはやはり素晴らしい!昔はリュックに分厚い地図を入れてツーリングに行ったものですが、時代はここまできたか、という感じ。
通信可能距離について、ツーリングの際に相方と通信が途切れるのは、カタログ通り1km前後のイメージで、再度接近すると勝手に接続してくれるのはやはり便利。
バッテリーの持ちについてはかなり優秀で、朝10時~夕方4時まで2人で通話+GoogleMapのナビを使用し、バッテリー残量は80%でした。一泊二日くらいなら充電不要かも。充電端子がUSB-Cなので汎用性もあります。
正直これ以上の機能は要らないくらい満足しています。
サポート抜群
これは中華インカムとの比較になりますが、デイトナのインカムはソフトのアップデートがよくあります。過去には通話人数4人⇒6人なんてアップデートもありました。聞き取りやすさの向上などの内容が多い気がします。
またTwitterなどを見てると、初期不良や故障品の交換に対応してくれる幅が広いように感じました。個人的にそれは仕方ないだろ~てな内容でも交換に応じてくれるケースがあるようです。かくいうぼくも初回に届いたインカムはボタンが破損してしまい、デイトナに相談したところすぐに新品と交換して頂きました。
中華インカムの場合買って終わりですが、このようなサポート体制が買った後も安心できる材料です。
万人がこれで満足するか?
総じて満足度の高いDT-O1ですが、万人にオススメできるか?と言われるとそうではありません。
まずインカム選びの前提として、一緒に走る人と機種を合わせるが一番大事です。インカムは同メーカーだと接続が簡単だったり、接続人数が多かったり、聞こえる音声がクリアだったりとメリットがあります。逆に他メーカーとの接続だと機能が落ちる(制限される)のですが、DT-O1の場合それが顕著です。
また、ビーコムは端末の設定をスマホアプリで行えますが、DT-O1の場合はPCが必要です。このあたりは、他メーカーの上位機種で慣れてしまっていると物足りなく感じると思います。
最後に
かなりべた褒めレビューになってしまいましたが、装着1ヶ月ではこのような評価です。もし早く壊れたり、機能が劣化するようなことがあれば追記します。実売価格も同機能の他メーカーより1万円前後安いので、かなりお得感はあると思います。
ソロで走る人や、一緒に走るメンバーがDT-O1を使用する場合は文句なくオススメできます。
おしまい。
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