ゼファー750にパワーフィルターを付けたい!
そう思いたったは良いが、なぜか通販ショップでも町のバイク屋にも適合品が売ってない。純正交換タイプは多数出てくるんですが、欲しいのはキノコタイプ。
それもそのはず。僕が考えるゼファー750のセクシーポイントでもある『コンパクトな車体に750のエンジン』を配置する都合上、キャブピッチが狭く、キャブレター裏のスペースも狭いのです。汎用品のパワーフィルターを買っても干渉してしまうわけですね。ゼファー750にパワーフィルターを装着するという要望もニッチなのか、専用品もありません。
せっかくなので掘り下げていきます。
干渉する部位
何も気にせず汎用品を買ってしまうと、下記の部分が干渉してしまいます。
- フレーム
- フィルター同士
まずはフレームの干渉。たまにパワーフィルターを装着しているゼファー750で、メッシュ部分がグニャっと潰れている車両を見ます。ゼファー750はキャブレター後ろのスペースが狭く、汎用品の通常サイズのフィルターを装着すると、フィルターの全長が長いため収まらず、1・4番がフレームに干渉してしまいます。
そしてフィルター同士の干渉。冒頭でも書きましたが、ゼファー750はキャブレター同士の間隔が狭いため、汎用品の通常サイズでは直径が大きく、フィルターが隣同士で干渉してしまいます。
適合品(要小加工)
大手で純正キャブ用で完全ボルトオンの適合品は今のところありません。ヤフオクやamazonではノーブランド品が売っていますが、適合品といっても小加工で付く汎用品という解釈をしてください。
これはSNSで繋がっている方から教えて頂いたのですが、下記の商品なら小加工で付くとのこと。
- SIMOTA パワーフィルター
上記の商品が装着できるのは、直径が小さ目で全長も短く、前述した干渉を避けられるためです。確かに上記の商品ページを見ると、ゼファー750の取り付け画像や注意点が載っています。画像を拝借。
逆に言うと、上記のシモタのパワーフィルターと同サイズ以下のものなら装着可能ということになります。ただし、これを買って装着している方は個体差なのか、若干フレームとフィルター同士が干渉するということでした。(後述する小加工で取付可)
加工方法
直径が小さくて、全長も短いパワーフィルターを買えばポン付けできんでしょ?
ちっちっち
それが付かないのです。ゼファー750のキャブピッチの狭さとキャブレター裏のスペースの無さを侮ってはいけません。前述したSIMOTAのパワーフィルター、又は同程度のサイズのパワーフィルターでも小加工が必要な場合があります。
ゼファー750はキャブピッチが均等ではなく、1・2番、3・4番が狭く、2・3番の間は広いのです。図解するとこんなイメージ。
キャブピッチは1番~4番まで均等じゃないわけですね。そうすると加工内容が見えてきますね。1・4番の全長を短く、2・3番の全長を長くする必要があります。パワーフィルターをつけた加工後のイメージはこんな感じ↓
実際にする加工はそこまで大がかりなものではなく、パワーフィルターとキャブの結合部のゴムをカットするというもの。そのゴムをカットすることで、フィルター同士の干渉を避け、1・4番がフレームの干渉することもなくなります。
以上がゼファー750に汎用品のパワーフィルターを装着するために必要な銘柄と加工内容です。SNSで教えてくださった〇〇〇さんには感謝です。
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