バイクというのは、ちゃんと整備している店から買うと中古車でもしっかり動きますが、世の中にはびっくりするほど不調なバイクがあります。
よく、オークションで目当ての車種を見つけると舞い上がって、商品説明を自分の都合の良いように解釈します。
「最高に『ハイ!』ってやつだアアア」
けれど、頑張って冷静になってください。
数十万出すのにノークレーム?全然乗ってないのにセル一発?
というわけで、過去にヤフオクで苦い思い出があるぼくが、ヤフオクでバイクを買って良い人・悪い人を分析します。
過去の思い出
世の中に、そんな悪い状態のバイクが存在することなど知らない清き高校生だったぼくは、予算の都合上真っ先にヤフオクに手を出したわけです。
記念すべき最初の単車は
「GB250 クラブマン」
ホンダが世に出した、クラシックな250ロードスポーツバイクです。
雰囲気が好きで気に入ってしまいました。
走行距離10,000キロちょい。落札額は47,000円くらい。←今考えるとアリエナイ
購入時の出品者の応対は悪くなく、無事に名義変更と書類譲渡を済ませ、いざ納車日に。
東京の出品だったので、上京していた姉の家に前泊して取りにいきました。←凄い行動力( ゚Д゚)
出品者がトラックで配送してくれ、いざ荷台から降ろすと。
「ポロッ」
ん?なんか落ちた?
ミラーでした。しかも根っこが腐って折れたのです。
ごめんなさい、落札額から2,000円値引きしますね!
一緒に立ち会った姉はオイオイてな感じでしたが、アドレナリン分泌中の清き高校生のぼくは
(2,000円まけてくれて良い人)
ってな感じでその場を後にしました。
姉にお礼を言い、東京を後にし、150キロ離れた実家に帰ります。
あと30キロくらいで家に着くというところで事件は起きたのです。
走行中、
「ガッガッガッ」
と大きな異音を出し、エンジンが停止しました。
おやガス欠かな?と思ってタンクを見ると、ガソリンは入っている。
再度セルを回してもエンジンがつかない。何度かセルを回すと「パァァァン!」ってなかんしゃく玉を踏んだような音が。。。
サルでもやばいとわかる。
ない知識をふり絞って、キルスイッチ、ガソリンコック、プラグかぶりなど疑いましたがそれも違いました。
国道の隅っこで泣きそうになっていましたが、近くにガソリンスタンドがあり、そこまで押しいくことに。
完全に「心ここに在らず」状態でした。
スタンドの人が近くのバイク屋に連絡を取ってくれ、バイクを引き取りに来てくれました。
とりあえずバイクは入院。ぼくはバイク屋の人に駅まで送ってもらいました。
後日、バイク屋から電話があり、エンジンオイルが入っていないとの報告を。。。
簡単な整備済みで、乗って帰れるって言ってたのに。。。
結果、エンジン内部のカムシャフトが逝かれたらしく、交換することに。
修理費は5諭吉ほどでしたが、今考えるとヘッド開けてるのに安いなぁ、貧乏を察してまけてくれたんだなぁ(´;ω;`)ブワッ
後になって気付いたのですが、タンクはⅣ型、車体は初期型という少なくてもニコイチ仕様でした。
結局、その修理が終わっても直ってもまた他の箇所が調子悪くなって、すぐ手放してしまいました。
買って良い人と悪い人
前述したぼくの失敗例を見て、買って悪い人がわかりますよね。
声を大にして言えるのは 無知な人 です。
正規のバイク屋で買ったならクレームを出せますが、オークションでは微妙です。
バイク屋の相場より安いものには訳があります。
安く買って完調なんてことは余程のラッキーボーイでないとあり得ません。
上記を考えると4万でバイク買うなんてあり得ないですよね。
- バイクの状態の目利きができる人
- レストアを楽しめる人
- 部品取りくらいに思ってる人
上記に当てはまらない人は手を出すべきではありません。
買うと決めたなら
どうしてもそのバイクが欲しく、運命をビビッと感じたら、あとはトラブルがなるべく起きにくいように進めましょう。
業者は避ける
ヤフオクでバイクの販売を生業としている業者は、いかに写真では綺麗に見繕って、整備を何もしないということが常です。
知り合いのバイク屋と話しましたが、店頭に出せない状態のものをヤフオクで売ると言っていました。
通常、バイク屋がバイクを仕入れるのは、業者オークションと客からの下取りです。
この業者オークションでは、車台番号などから世のバイクを一意に識別し、走行距離の改竄をチェックしています。
過去に走行距離30,000キロで出品された車両が、16,000キロで再び出品ができないわけですね。走行距離不明とすれば出せる場合もありますが、相場はがくんと下がります。
逆に個人の出品者で、
- 引越
- 置き場整理
- 金欠
のような理由で出品している人は狙い目です。
そこそこしっかり乗っていた可能性が(多少)上がります。
現車確認をする
オークションは、性質上限られた期間で終了してしまいます。
もし買うと決めたなら現車確認は必須です。
現車確認する時間がなかったから。と言って泣きを見る人を良く掲示板や知恵袋で見かけます。
現車確認する場合は、下記の点に注意してください。
通常、バイクは冷間時はエンジンがかかりにくかったり、各部からの異音が多かったりします。
出品者は是が非でも売りたいので、暖まった状態で準備してくるはずです。
そこでまず最初にエンジンをかけてもらって、一通りエンジンがついている状態でのチェックを行います。
その後、エンジンを切り、このバイクのイロハを聞きます。
- 整備状況
- 抱えている不具合
- 癖など
この話をなるべく長引かせてください。(30分~1時間)
そして最後にもう一度かけてもらえないかとの打診をしましょう。
冷間状態にはできませんが、ちょい冷え状態まではもっていけます。
また、これは個人の見解によりますが、試乗はモラル違反だと思います。
慣れないバイクですので、倒したり傷つけたりがないとは言い切れません。
出品者に「乗っている状態を見たい」ことを伝え、出品者に運転してもらい、様子をチェックしましょう。
かなりギャンブルなオークションですが、運よく掘り出し物に巡り合える可能性もありますので、目を肥やして臨んでください。
以上、「ヤフオクでバイクを買って良い人と悪い人」でした。
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