空冷エンジンの生命線とも言えるオイル。役割は非常に多く、
- 減摩
- 冷却
- 緩衝
- 防錆
- 密封
- 清浄
の役割を果たします。できるだけ適切なサイクルで交換することが長寿の秘訣です。
難しい作業ではありませんが、気を付けないと火傷の恐れがあります。
※当方では、怪我・損害において一切責任を負いかねます。
いつもドレンワッシャーのサイズを忘れるので備忘録がてら手順を残します。今回はオイルエレメントの交換なしVerです。
交換サイクル
メーカーが定める推奨交換時期は
エレメント:18,000km
ですが、それだとどう考えても遅いです。
6,000キロだと交換する頃には墨汁レベルです。空冷エンジンはオイルがすべてです。逆にオイル管理だけしっかりやっていれば、エンジンの好調を維持することができます。早めのオイル交換することをお勧めいたします。
準備するもの
最低限必要なもの
- エンジンオイル 4L
- 廃油処理箱
- スパナ(17mm)
- ドレンワッシャー(12mm)
- オイルジョッキ
以前はブリキのカンカンに廃オイルを入れて、ガソリンスタンドで処理してもらっていましたが、面倒なのとあちこち汚れるので最近はもっぱら「ポイパック」くん頼みです。廃油処理箱系商品は多数ありますが、4L以上&箱型&エンジン下にそのまま入る高さのものが良いです。
あると尚良いもの
- ボックスレンチ(17mm)
- ラチェット
- トルクレンチ
- パーツクリーナー
- ゴム手袋
ボックスレンチとラチェットはあると、ドレンボルトへのアクセスが気持ち楽になります。パーツクリーナーはエンジンオイルが付着してしまった際の洗浄用。ゴム手袋は火傷防止。
エンジンを暖める
よくオイル交換方法を調べると、どこも冷間時はやらない方が良いとあります。それはなぜか。
- オイルが短時間で抜ける
- スラッジが落ちる
エンジンオイルが冷えるとオイル内のスラッジが沈殿します。その状態でオイルを抜くと上の綺麗なオイルが抜けスラッジはオイルパンに残ったままになります。
よくオイル交換前は1分くらいのアイドリングを行うと言う人が多いですが、スラッジを落とすことを考えるとそれでは足りず、10分くらい乗ってきた方が良いと思います。ただし、油温がその分あがるため、火傷には十分注意が必要です。
エンジンオイル排出
廃油処理箱をセットして、ドレンボルトを外してオイルを抜きます。普段と逆さまにボルトが出ているので混同しがちですが、下から見て左回りで緩むのをお忘れなく。
しばし放置。
すべてのオイルが出終わって、ぽたぽたしなくなるには相当時間がかかりますので、20~30分で切り上げて拭き拭きします。
ドレンワッシャー交換
ドレンワッシャーを新品に変えてます。
なぜか使い終わった左のほうが綺麗。。。
そしてドレンボルトを閉めます。ここの締め付けトルクは意外と低いため、締めすぎには注意が必要です。締めすぎてオイルパン破損となると大きい出費になります。
規定トルク:(ドレンボルト29n/m)(エレメントn/m)
オイル注入
オイル量は
- フィルター未交換時:3.0L
- フィルター交換時は3.5L
となります。最初に2.5Lは何も考えずに注入します。
一度オイルレベルゲージを確認。
2.5Lしか入れてませんが、オイルが見えてきました。ここでオイルを循環させるため、一度エンジンを始動し、1分くらいアイドリングします。
ここでオイル注入口のキャップの閉め忘れに注意してください。(過去に閉め忘れて周辺オイルまみれになりました。(;´д`)トホホ…)
オイルが回って、見える量が減りました。
ここからはちびちび100mlずつ入れては量を確認を繰り返していきます。
※注 オイルを入れすぎると抜くのが大変です。
オイルレベルがちょうどHighとLowの中間にきたら完了です。
以上でオイル交換完了です。愛着が湧きます。
コメント