ぼくの8台目の愛車、ゼファー750のインプレです。
今まで1年経たずに乗り換えてばかりだったおならいだーが、初めて5年以上所有している可愛いやつです。
これから購入する人の参考になれば幸いです。
インプレ
デザイン
今後二度と出ないであろう、旧ネイキッドの王道スタイル。ぼくにとってのオートバイと言えばまさにこの形。
ゼファー三兄弟のうちの次男坊で、400と1100のシュッとしたタンクデザインに対し、750はタンク後方のセクシーラインが特徴的です。
このタンクは正直写真で見るとイマイチですが、実物を見るとこれはこれで格好良い。
エンジンの造形は個人的にはパーフェクト。750のエンジンはZ系とも似ているため、Z仕様にする人が多いのも納得できます。
エンジン性能
排気量の割に加速はあまり良くないかな?という印象です。ゼファー750のエンジンは元々Z650をカワサキがボアアップして発売したようなものなので、トルクはありますが、加速はそれなり。
過去に乗っていたZRX400は6000rpmから怒涛の加速がありましたが、ゼファー750は全域マイルドです。トルクの谷がなく、回した分だけ加速する感じ。悪く言うとパンチに欠けます。ぼくが20代前半だったら物足りなかったかもしれません。
しかし全速使い切れる感覚があります。大型バイク、特にリッターオーバーでは5速や6速全ギア使う機会ってすごく少ないです。逆に250や400だと忙しないギアチェンジになりますが、ゼファー750ではフルに5速使って、加速したい時はキックダウンと、使い切れる楽しさがあります。1速上げようとしたらもう5速だったなんてのはご愛嬌。
走行性能
現在のバイクと比べて特筆して良い点はないと思います。笑
しかし、ゼファー750は過去に教習車やジムカーナで使われる車種だったこともあり、素直なハンドリングと軽さは今でも気持ち良いものがあります。
400なようなヒラヒラ感と、750のトルクをあわせ持つという点では他に競合はいないかもしれません。
ブレーキの効きも特に不満はありません。
乗り心地
前後ともによく動くサスです。見た目は地味ですが、普通に乗る分には不満は出ないと思います。
ただヘタってきたので、純正サスをもう一度買うよりはOHLINSに行きたいですね。。。
取り回し
エンジン停止時の取り回しは、軽くて取り回しやすいです。750ではトップクラスではないでしょうか。重いバイクは走り出せば良いですが、走り出すまでが億劫になります。
センタースタンドをためらいなくかけられるのも良い点だと思います。
(友人のCB750Fは怖くてできないそうです)
シート高が低くスリムなため、跨がったままの取り回しも良いです。166cmの短足ですが、足の半分は地面に付き、不安はありません。
燃費
僕の場合ツーリングメインでリッター15km前後です。他の方のレビューを見ると20前後の方もいるので、個体差や整備状況にもよると思います。
ちなみに吸排気はマフラーのみ交換しています。
価格
昨今の中古価格は高過ぎですね。
間違いなく性能に見合う金額ではありませんが、旧車の味代なのでしょう。現在では、空冷エンジンの音やスタイルでも十分味になるのでしょう。
総評
このバイクはハッタリが効きません。大きさも400程度で、加速も排気量にしては悪いほうだと思います。
しかし、400の車体からはみ出すエンジンはたまらないものがあります。
基本的にはエンジンも長いこと使われており、構造も単純なので、丈夫な部類に入るバイクです。実際ぼくは5年乗って消耗品交換以外の故障はありません。
しかし2007年に絶版となったため、純正部品の調達に苦労する時か必ずきます。人気車種なので、社外リプロ品なら苦労せず今後も手に入るとは思います。
永く付き合える単車だと思います。
オススメの年式は?
ゼファー750は下記の年式でわりと大きな変更を行っています。
- 2001年1月:排ガス規制。触媒付き。
- 2004年3月:エンジン周辺ブラック塗装。
- 2007年1月:ファイナル、塗装も特別塗りでリセール良し
何を重視するかによりますが、社外マフラーを付けて車検の度に戻したくない方は2000年(C6)まで、エンジン黒塗装が良い方は2004年(C10)以降でしょうか。
年式が新しいほど対策部品もありますので、トラブルフリーにしたいなら新しいほど良いです。
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