【直キャブ?】ボアアップ車両の吸気はファンネルで決まり!

カスタム

ボアアップするにあたり、考えなければならない吸気の構造。

ぼくは排気はともかく、吸気やキャブはノーマル派です。理由はレーシングキャブのようにシビアなセッティングをせず、ずぼらに乗ってもちゃんと走るから。またそれがエンジンに優しいと思っているからです。
(単にキャブセッティングをしたことがないド素人で不安ということは内緒)

しかし、せっかくボアアップするのに吸気ノーマル?と問いかける自分もいます。
ここはボアアップをお願いする予定の総合二輪工作所さんに相談するしかない。

結果から書くと、総合二輪工作所さんの見解ではおすすめは直キャブだそう。

スポンサーリンク

直キャブとは

純正のエアクリーナーやパワーフィルターなどのフィルターを介さず、直接吸気しているものを言います。ファンネルは付けても付けなくても直キャブの定義になります。また、純正状態では空気の流入による負圧でガスの量を調整しますが、強制開閉式のレーシングキャブ自体のことを指すこともあるようです。

フィルターを通さないおかげでたくさんの空気を得られる代わりに、空気中にゴミ・チリ・ホコリも吸いこんでしまうという諸刃の剣です。また、セッティングがシビアになり、雨でも晴でも夏でも冬でもノーセッティングで乗れる純正エアクリーナー構造とは根本的に違います。

スポンサーリンク

吸気の選択肢

吸気の選択肢として大きくわけると下記の4つ。

  • 純正エアクリBOX + フィルター
  • パワーフィルター
  • ファンネル
  • 何もなし

純正エアクリBOX + フィルターはデフォルトなので説明は不要でしょうか。びっくりするくらい空気の入り口を狭めて、長い軌道を確保することで天候や気温差は意識せずに、どんなコンディションでも【それなりに】走れる優れもの。

対してファンネルとは、キャブの後ろにくっついているラッパのような形状のもの。一度にたくさんの空気を得られるので、相応のガソリンを送ってやればパワーの向上が見込めます。ただし、純正エアクリBOXのようにセッティングフリーで乗れるものではありません。

パワーフィルターはその中間のようなポジション。純正に比べて目は荒いですが、ある程度の空気中にゴミはシャットアウトしてくれます。

ファンネルの注意点

ファンネルには、ラムエアフィルターという被せるタイプのフィルターが存在します。これを利用することで空気中のゴミの流入を軽減することができますが、オイルの塗布などのメンテナンスを怠ると、キャブからの吹き返しにより燃料がフィルターに付着し、バックファイヤーによる着火で火災に繋がることがあります。

ゼファー750の場合の注意点

ゼファー750で純正キャブを使用する場合、現状ポン付けできるパワーフィルターはありません。理由はコンパクトな車体にナナハンエンジン+キャブを納めているため、キャブピッチがとても狭いこと。幅が狭い汎用品のパワーフィルターを買い、更に加工しないと干渉は防げません。普通に市販品を取り付けると、全長でフレームに干渉し、幅でとなりのフィルターと干渉します。

スポンサーリンク

なぜ直キャブが良いのか

排気量があがっても吸う空気が増えなければパワーは上がらないことはサルでも想像できる。けれどエンジンに優しいのばぼくの中では1番、直キャブは寿命チヂミでしょ?

ところがどっこい、エアクリーナーやパワーフィルターを使う場合、徐々にフィルターが汚れて詰まり始めますよね?そうすると空気の流入がへってガスが濃くなるので、カーボンが蓄積しやすくバルブの消耗を早めるらしいのです。更にボアアップしたエンジンで、エアクリ・パワーフィルターだと最高速が大幅に落ちる場合があるとのこと。直キャブでもファンネルありだと似た症状が出る可能性があるとのこと。

それはいやだ。。。そんなにスピード出さないけど。

 

なのでボアアップ施工後、直キャブ(ファンネルなし)で走ってみて、状況に応じてファンネルやネットを付ける。と言った形が良いのでは?という提案を頂きました。ファンネルと言えど、何もついていないよりは安心感があるのはぼくだけでしょうか。

他に直キャブだとメンテナンスが圧倒的にしやすいことを挙げていました。確かにノーマルのエアクリBOXがついている純正キャブを取り外すのは一苦労です。頻繁にキャブを開ける人にはダルビッシュ以外の何者でもないでしょう。

直キャブにも大気中のゴミの流入などの問題点はあるが、上記エアクリ・パワーフィルターの問題点とパワーアップという最大のメリットを考えると、メリットの大きさでは直キャブに軍配があがるとのことでした。

 

長考の結果、直キャブ(ファンネル仕様)にすることに決めました!この機会にキャブのメンテナンスやセッティングを覚えることにします。

 

こんな素人相手に今まで蓄積したノウハウを提供してくれ、最善の方法を示唆してくれる総合二輪工作所さんには感謝しかない。これほどのノウハウを身に着けるまでどのくらいの勉強をして数をこなしたのだろう。職人として尊敬できます。

 

ボアアップを施工する際にはまた依頼内容のまとめと施工後のインプレを行いたいと思います。

コメント